「Red Rice 自然農園」さんの農園に行ってきました(後編)
Redrice自然農園さんの農園訪問,その後編をお届けします。
つるむらさきが植えられている畑の次に案内していただいたのは,水田です。
農薬も使わず,肥料も与えずにこれだけ立派に育ちます。こちらの品種は,は伊勢神宮に奉納されることで有名なイセヒカリです。
よく見ると雑草が生えているのがわかります。
近くには綺麗で勢いよく流れる水が水路に流れていました。写真にはありませんが,赤いザリガニが水路の中にいました。
地質や水の確保の容易さなどから,この土地は水田に適しているようで,この土地ではRedRiceさん以外はほほすべて水田とのことです。
こちらの田んぼにはトヨサトが植えられていました。残念ながら,素人の私がみたかぎりでは,その違いはわかりません。こちらの田んぼの方が若干発育が悪いようですが,それでも立派に成長しています。農薬も肥料も与えずにこれだけ立派に稲が成長するなんて,驚きです。秋の収穫が楽しみです。
赤穂さんの話によると,初めてつくったにしては,期待どおり,もしくはそれ以上のできだということです。たしかに稲穂をみてみると,しっかりした稲が実をつけていました。
慣行農法で田植機で田植えをすると,数株を一カ所に植えるのですが,それでは多すぎてそれぞれの成長を妨げてしまうことになるとのことで,赤穂さんは,田植えの際に本当にわずか1株を一カ所に植えたようですが,みたところ隣の田んぼと欠損ない数の稲穂が成長していました。これは知識の有無なのか,それとも機械に頼らず,手で丹念に植えたことの成果なのか,このことは赤穂さんに聞くのを忘れてしまいました。
次に案内していただいたのは,じゃがいもやさつまいもが植えられている畑です。ここは一番水はけが悪いところとのことで,先日の大雨で,山から水と流されてきた山砂で用水路が八割方埋まってしまい,排水されずにあふれた雨水が一番低地にある赤穂さんの畑に水が流れこんできたとのことです。この畑も元々水田だったようで,みた感じでは元の水田に逆戻りしているという感じさえもつほど,ぬかるんでいました。
赤穂さんが,本当の畑にするのには相当の努力が必要だとつぶやいていましたが,たしかにそうなのかもしれません。まず用水路にたまった山砂をくみ出す作業が必要ですが,これはかなりの重労働です。もうすこし時間があれば,手伝えたのですが(すいません,赤穂さん。ただみるだけで)。
そしてさつまいもを見せていただきました。まだ成長の程がたしかめていないとのことでしたので,試しに掘り出していただきました。品種は安納イモとのことです。
浅く掘っただけではみえてこなかったのですが,すこし深く掘ったら,見事に綺麗な色のイモが出てきました。
最後に秋から冬への収穫に備えて,苗を育てているところを見せていただきました。
キャベツ,サニーレタス,ロメインレタスなど,種から育ています。
虫や鳥の被害にあいやすいものはこうしてネットにかけて守っています。
肥料や農薬も使わず,まさに種の本来の力だけで,野菜が育っていくのですね。たしかに発芽率はよくないようですが,
そうして本当の自然のままの形で育ってくる野菜というのがどれだけ貴重であるのかを実感させられます。
追記,RedRice自然農園さんの畑は,先の台風による豪雨でかなりの被害を受けられたようです。ここで紹介した野菜のいくらかのものについては
収穫ができないぐらいの痛手を被られたようです。自然相手のこととはいえ,残念でなりません。