「Red Rice 自然農園」さんの農園に行ってきました(前編)
8月末日,京都府は木津川市の「Red Rice 自然農園」さんの農園を見学してきました。
京都府とは行っても,木津川は奈良に近く,奈良市内から電車で10分程度のところにありました。駅前には近畿の通勤圏でもあることもを反映してか,高層マンションもできていますが,駅からすこし離れただけで,緑深い山々,のどかな田園風景がひろがっていました。
3箇所の畑と1箇所の水田を見せていただきました。
まずはビニールハウスの中で栽培されている。ミディトマト。収穫はすでにほぼ終わっていました。自然農法ですので,雑草がかなり大きく生えていました。
案内していただいた赤穂さんは,本当はもうすこし雑草をとらないと,とご夫婦だけで農作業されている多忙さを吐露されていました。
それにしても除草剤などを使わないと雑草はものすごい早さで伸びてくるようです。それが自然農法の宿命かもしれませんが,野菜を食べる身からすると,
それは安心・安全の証だとおもいました。
次は丸オクラを見せていただきました。
丸オクラの茎は畑の中でひときわ背が高く伸びていました。幹が赤いものと,緑のものがあるようですが,品種の違いとのことでした。
オクラがどういう形でできるのか,オクラは実際には植物のどの部分にあたるのか恥ずかしながらはっきりしなかったのですが,今回
赤穂さんに教えていただき,はっきりしました。まず写真左上のようにつぼみができて,それから花が咲き,その花が咲き終わり,咲き終わった
花びらの跡が,写真右上のようになり,その花びらの跡がすっぼりと抜け落ちて,そこからあのオクラが生えてくるとのことです。
生えてきたのが,下の写真になります。色が全体的に薄い緑なのですが,これは自然農法ゆえで,慣行栽培が化学肥料を使い,ミネラルや
栄養素を存分にあたえることで濃い緑になるものの,えぐみや苦みも出てしまう(ときには不必要な物質も野菜の中に取り込んでしまう)のとは
対照的に,非常にシンプルで,野菜本来のみずみずしさ,おいしさを堪能できる証であると言っても過言ではないですね。
実際に成っていたオクラを赤穂さんにひとついただいてその場で生で食べさせていただいたのですが,シンプルで甘みさえ感じられる
おいしさでした。残念ながら丸オクラも,ほぼ収穫は終了しています。
他にも,万願寺とうがらしや賀茂ナス,山科なすをみせていただきました。
やっぱり雑草が生えていてわかりにくいですが,万願寺とうがらしはしっかりとなっていました。
賀茂ナスは本当に丸いですね。今年はカビのようなものが葉や実に出てくる病気が発生して,苦労したと赤穂さんが話されておられました。
ナスの花です。すこし薄い紫なんですね。はじめてみました。
こちらは山科なすです。実が重いのか,茎がたわんでいる印象です。やっぱりもう収穫が終わりとのことです。
つぎはつるむらさきです。
すこし長くなりましたので,一端終わりにしたいとおもいます。
続きは後編にて。